ある日の水曜日。
ふと思いたち、日本民藝館に行きました。
駒場東大前から徒歩7分。初めて降りた駅。水曜日は柳宗悦の住まいだった西館も見学できるそうで、これは行くべきと。
民藝館に入ると、展示品ももちろんだけど建物そのもの、展示している台や椅子、全ての一つ一つが何か深く物語ってるように感じます。
余計なキャプションは一切なくて、〝ソノモノ〟だけがじわーっと展示…というのかうまく言えないけど。…〝存在〟しているように見える。さまざまな時代の民藝品が展示されています。室町時代、縄文時代…そんなはるか昔の時代の〝モノ〟を観ていると、人間はいなくなってしまうのに〝モノ〟は残るんだなあと何とも言えない気持ちになりました。
歴史の重みってよくいうけど、古い〝モノ〟にはパワーがあって現代に生きる私たちとその〝モノ〟たちが生きてきた時代や空間を繋げているんじゃないかって感じます。彼らは何も言わないけれど。
そのあと、近代文学館にあるBUNGO カフェへ。
その途中でも、前田邸という洋館、和館を通りがかりました。こんな素晴らしい建物が無料で観られるなんてびっくり！でも洋館はこのご時世で見学中止になっていました。次回までのお預けです…。和館は見学することができ、とても広い畳の部屋や庭が見えます。庭は海外の来客のためのようで、日本庭園の池ではなく水の流れを意識したお庭にしたよう。前田氏はとても広い敷地を保持していた方らしい。
かなり寄り道してやっとBUNGOへ。少し混んでいたけど、すぐに席に通されました。周りは本棚に囲まれていて不思議なオブジェも置いてあって、ここも独特の空間。ランチをしたかったのだけどすべて終了していて、お茶をすることに。文豪の名のコーヒーと大きなスコーンをいただきました。
スコーン、とってもおいしかったです。私は塩キャラメルとクリームのトッピング。ここで少し休憩をして、新宿へ。新宿IKEA→ルミネへ行ってすっかり現代に舞い戻ってきました。
静かな異世界＆時間を逆戻りした空間から、急に現代にタイムスリップ。
水曜日の時間旅行、時代を巡る小さな旅。
いろんな時代の想いを受け止めて、
たまにはこんなお出かけもいいなあと思う日でした。
